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ブログではレクチャーの報告を定期的に更新いたします。
今回は第2回の建築のゲストお一人目、村田あがさんのレクチャーについてレポートいたします。 村田あが「岡本太郎邸−なぜ屋根は膨らむのか」レポート 村田あがさんにお越しいただき、お父上でらっしゃる村田豊の作品を解説していただきました。 村田豊は初期の坂倉準三事務所に在籍し、1957年にコルビジェの事務所へ、その後独立し万博などのパビリオン建築で活躍しました。 講議では、まず坂倉事務所在籍時に担当したいくつかの作品を解説していただきました。当時の坂倉事務所は担当者のデザインが反映されている作品が多く、今回テーマとなった岡本太郎邸は村田の個性が色濃く出ています。コンクリートブロック造の上に、束で押し広げられたテンションの効いている天井とコンプレッションで膨らんだ木造屋根が乗っていていることを示していただきました。これは柱のない広い空間を作るために採られた方法であるとのこと。 独立後はこの膨らんだ屋根からニューマティックストラクチャ−という空気膜構造にいたるまでの変遷を作品を通して解説いただきました。同じ膨らませるでも空気の圧力によって膨らませる構造へと変わっていきました。代表作である大阪万博の《富士通パヴィリオン》など数点を紹介いただき、どれも軽やかで美しい建築でした。 また、ご子息ならではのプライベート写真などもお見せいただき、会場が沸きました。 ディスカッションでは、岡本邸について、岡本太郎本人は自宅についてほとんど意見を言うことはなく、自分の造形以外はあまり興味がなかったのではないかというお話しがありました。ニューマティックストラクチャ−については、本レクチャーと同時期に開催されていたアーキグラム展を引合いに、1960年代の同時代性を感じさせるというコメントがありました。
by artstudy
| 2005-04-19 22:41
| 第2回
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